学会でのエピソード

昨日に続き、学会ネタです。
学会って、「まじめ〜」なイメージがあるとは思いますが、人間が集まって行うことですから、ハプニング的なことや人間ウォッチングの場として見応えのあることもしばしばあります。

以下の話は、私が出席しなかった、とある学会での出来事です。


その学会で、研修医のA先生が発表しました。
そういう場合、発表者って連名になる場合が多いです。
例えば、こんな感じ。


○○に対し△△した症例
○研修花子、指導太郎、手伝少行、・・・・、其科偉人

名前は適当です・・・笑

つまり、最初の人が実際プレゼンテーションを行う人、2番目以降はケースバイケースですが、1番目の人が比較的若い人のときは、1番目の人を直接指導した人の場合が多いです。
そして、最後は、発表者の所属するところのエラい人が収まることが多いです。その科の長とか、大学だったら教授とか。


話を戻しますと。

A先生が発表した後、質疑応答の時間となり、会場から質問が。

しかし、A先生は舞い上がってしまったのか、うまく答えることができませんでした。

そんな場合、発表者を指導した人が、さっと手を上げ、

「え〜、共同演者の△△です。これに関しましてはぁ〜」

などと、助けの手を差し伸べるのが通例です。


このときも、指導医のB先生が代わりに答え、場が収まる方向に流れが進みました。


しかーし。

会場から、さらに手が挙がり。

話し始めたのは、なんと、共同演者のはずのエラいC先生でした・・・

「今、このような発言がありましたが、私は違うと思う!


・・・・・

・・・・・


こういわれちゃうと、ヘルプした指導者B先生のメンツが丸つぶれです(>_<)

会場もざわざわ・・・・

普通の学会で、こんなことはあり得ません(^_^;)
いくさをしていて、味方と思っていた後ろの人からざっくり斬りつけられたようなものです・・・
まぁ、意見の違いがあっても、やんわりと修正するとか、すると思います。
A先生、B先生、いたたまれなかっただろうな・・・

このA先生、後で他の先生方から、


「先生のところって、先生同士、仲悪いの?」


と聞かれたとのこと。
そりゃ、そう聞かれるわ・・・・。


そう言う私も、実は同様の経験あり。

自分の発表に対し、会場から質問がありませんでした。

通常、そう言った場合は、座長(司会進行)の方が、

「では、私のほうから質問いたしますが・・・」

などと質問を考えてくれるのですが。

その前に、私の共同演者が、

「誰もいないんなら私から質問です!」

と(@o@)!


そのあり得ないシチュエーションに顔がこわばった私。冷静を装っていたつもりでしたが・・・

あとで、その一部始終をみていた先輩に、

「何にせよ、壇上で怒るな」

と、叱られました・・・・

青筋たってたのか、私。ううむ・・