医療事故と医療過誤

猛吹雪に見舞われたところもあったデッカいドー。
職場付近でも結構激しい吹雪で、本格的な「冬」を感じました(>_<)

そんな中、今日はちょこっと真面目な話を。


職場で行われた講演会。
講師は弁護士の先生で、医療紛争のお話だったんです。


強調されていたのは、「医療事故≠医療過誤」ということ。

つまり、「医療事故の原因すべてが医療過誤(医療ミス)ではない」ということをしっかり認識せよ、と。

何らかの医療事故があって患者さんが不幸な転帰を取った時・・・真面目な医療従事者ほど、自分のしたことの何かが悪かったかもしれないと考えてしまうそう。
でも、安易に謝ったり、お金で済まそうとすることによって、かえって紛争に発展するケースが結構ある、と。


また、医療事故ではなかったですが・・・とある駆け出しのDrは、治療のかいなく担当患者さんが亡くなられた際に思わず泣いてしまい・・・それをご家族が見て、「Drが泣くとは・・・・医療過誤があったからでは?」と不信感を持たれ、紛争になったとか。


また、警察や検察、法廷の方々は、医療に対し、「素人」であることから、「全てを警察にお任せして・・・」という考え方は「危険」である、という考え方も、事例を挙げながら説明してくれました。これも、説得力あり。


医療従事者向けの講演だったので、報道などで取り上げられがちな、患者さんサイドからの講演とは違ったことと、講師の先生のお話が非常に上手で飽きさせない工夫がされていたことで、とても勉強になりました。


あ・・・私の書き方だと、「それ、患者さんにとっておかしいんじゃない?」って思われる箇所があるかもしれませんが、もちろん、医療従事者を「かばうための」講演ではなく、医療従事者にとって正しい対応・・・できるなら患者さんを元の状態になるように最大限努力し、そうできないケースでは、嘘をつくことなく、現実に基づいた事後説明やご家族とのコミュニケーションを粛々と行うことが大切だっていうことが基調にあるものでしたので、念のため。


医療を施すものにとって、こういった事態は常に起こりうるもの。
そして、一旦起きたなら、医療従事者だって言葉に表せない程辛い状況になる。



いくら今日の講師の先生が良い先生だったとしても・・・お世話になる事態には、絶対になりたくないです!!