医療従事者の業界用語 その3。

調子に乗って、業界用語の話を続けます(^_^)

あんまり「連呼したくない言葉」シリーズを続けると、そんな話が好きなのかいっ、って誤解を受けそうですので、今日は略語の話にしましょうかね〜(^_^;)


医療従事者が業界用語を多用するものの1つとして、「診断名」があります。


例えば、高血圧。「hypertention」と英語で呼んだり、英語の略、「HT」とカルテに記載することも多いです。


糖尿病のことは英語の「diabetes mellitus」の略、「DM」なんて言ってます。
言葉としては、「ディアべ」って言うこともありますね。


カルテ記載に略語が用いられる理由は、簡単。
ボールペンで記載するとき、「高血圧」と書くより、「HT」と書いたほうが、圧倒的に速い!



ただ、略称って、科が違えば言っている意味が違うことがあるので、要注意なんですよね。
なので、誤解を生じないように、「医学略語辞典」というものも売っています。
パラパラめくると、結構面白い(^_^)


例えば、「MR」という略語。
辞典には10個以上の意味が載ってました!
循環器内科の先生なら「僧帽弁閉鎖不全症」を思い浮かべるだろうし、
障害者を診ている先生なら「精神遅滞」を真っ先に浮かべるでしょう。
製薬会社の医療情報担当の方も「MR」というので、「精神遅滞」と勘違いすると、話が全くかみ合わなくなる可能性が・・・(^_^;)
・・・あれ、この話、ひょっとしたら以前書き込んだかもですが・・・まあ、いいか(^_^;)


英語じゃなくっても、同様のことはあります。
例えば、「シンマ」
局所麻酔の一種、「浸潤麻酔」を表すときもありますし、「心臓マッサージ」を表すこともあって・・・


「〇〇Dr、今なにやってるの?」
「あ、今シンマしてます!」
「えっ??心停止している患者さんがいるの??」


みたいな誤解が生じないとも限らない訳です(^_^)
まあ、大体シチュエーションで、分かりますけれども(^_^;)



ちなみに。
先日の記事に頂いたコメントでチューダーさまから
「カルテはドイツ語や英語で書いているのでしょうか?」
という質問を受けたんですが・・・


その回答として書き込みましたとおり、私の場合、今は殆ど日本語書きです。
何故なら、パソコンを使用しているから、です。
英語で打ち込むより、日本語のほうが速いですからね・・・


それでも、英語で診断名を打ち込むもう一つの理由がありますが・・・・長くなってきたので明日以降に。


・・・ていうか、そろそろ家に帰らんきゃ!←そう、今まだ職場です(^_^;)
昨日分のコメ返しは、帰宅後にしますね〜(^_^)