本日のお点前−風炉での唐物

昨日のお茶の稽古は、風炉での「唐物」でした。

「唐物(からもの)」っていうのは、「四ヶ伝(しかでん)」という許状をもらってから習うことができるお点前の一つになります。そう・・・お茶の世界で「許状」をもらう、というのは、「英検3級」とかのような、「このレベルのことができますよ」というものではなくって、「習うことを許したよ」、という性格のものなんです。四ヶ伝では、「唐物」以外に、「台天目(だいてんもく)」、「盆点(ぼんだて)」及び「茶通箱(さつうばこ)」「和巾(わきん)」と、五つのお点前を習うことができます。(「五ヶ伝」じゃないの、と思ったけど、調べたら、「和巾」が欄外扱いで”四”ヶ伝らしい)

そして、この「四ヶ伝」以上のお点前は、先生から直接習うことしかできない「相伝」になるため、本が売ってません。そして、ノートをつけていかなきゃならないんですが・・これが、できていないんですよ、私。その場で書くことができないので、家に帰ってから、と思うんですが、なんせその頃には忘れているか、疲れて寝ちゃうというひどさ。先生、悪い生徒でごめんなさい・・

唐物、というのは、「唐」すなわち中国製の道具、具体的にはお茶入れを使うお点前で、「和物=日本製」の時と扱いが変わるんです。片手で持っていたのを両手にする、とか、回し方が逆になる、とか・・。

昔、「中国製」は貴重で高級だったんだなーって、感じます・・今とは違いますね。

今の中国の勢いを考えると、50年後は再び「唐物」が高級の代名詞になっていたりして、とちらと思いましたが、どうなっているんでしょうねぇ・・